医療の国際化

SORAアカデミーサポートは、設立当初から医療に特化した医療語学人材育成とあわせ海外の旅行透析患者の受入れサポート整備事業を展開しており、今後ますます増加するであろう外国人観光客、健康弱者旅行にも優しい、安心・安全な沖縄観光を支える医療の国際化をサポートします。

沖縄の外国人患者の増加と対応

 沖縄県は、2021年度向けに観光客目標数値を1,000万人から1,200万、うち外国人観光客400万人に上方修正されています。平成30年度沖縄県の外国人観光客入域者数は、300万800人に達し、県民の2倍ほどの方が来県しています。観光客の増加に伴い外国人患者の病院受診は、急増しており、県内の調査によると受診者の約7割が中国語圏の患者であり、医療現場で中国語の対応が求められている。

 そのため、SORAアカデミーサポートは、医療スタッフ向けに医療中国語の教育を始め、医療現場の国際対応向上のための多言語問診、疾患ごとの同意書の翻訳等も対応しております。

 さらに、外国人観光客の半分を占める台湾地域の医療機関と連携し、台湾現地医療の現場実習も行っており、医療の国際化を全面的にサポートしています。

沖縄で国際医療を求めて

沖縄の観光客患者において、旅行先で予想外のアクシデントで病院を受診するケース以外に、観光するために一回の血液透析を受けて健常者と同様な旅行を望んでいる外国人透析患者もいます。例えば、これまで3年間の医療調査を行った台湾ですが、人口比で世界一透析患者が多く、2019年に人工透析を行っている台湾患者は、すでに8万に達しています。台湾で透析患者の生活環境を改善するために、旅行透析を支援する団体も存在しています。

人工透析は、主に血液透析と腹膜透析の二種類治療方法があります。台湾の血液透析の患者は、旅行中に現地の病院で1~2回透析を受けており、腹膜透析患者は、35Kgほどの透析液を持参しながら旅行をするという現状が調査で分かりました。

沖縄の観光と医療の可能性

台北、上海、香港ととても近い沖縄

沖縄県は日本の南西部、かつ最西端に位置しています。台北、上海、香港、などアジアの主要都市をはじめ、東南アジアの国々に近く、多くの観光客が訪れます。台湾、中国、香港から毎週144便(2019年2月の時点)ほどの就航があります。この位置的優位性や沖縄の医療資源を活かし、今後、沖縄の独自の医療・観光の可能性を探ってみたいと思います。

まず、医療と観光について、少し紹介しましょう。

医療観光とは

※「医療観光に携わるコーディネーターガイドライン」(平成24年3月 観光庁国際観光政策課)より

「医療観光」の原語に当たる”medical tourism”とは、元は「医療を目的として海外に移動すること」を意味します。
日本では、「医療観光」は医療と観光を組み合わせたもの、富裕層のためのものとの見方が一部ではありますが、国際的に見ると、これは必ずしも一般的な理解とは言えません。
日本のように、誰もが比較的安価に高度な医療を受けることができる国は、世界的に見て極めて稀です。海外では、自国内での医療の問題(低い技術水準・長い待ち時間・高いコスト等)から、外国の医療を切実に求めている人が多いのが実情です。そのため近年では、必ずしも裕福でなくとも、医療を目的として海外に渡航する患者が増加しています。このような患者のニーズに応えるため、様々な医療・関連サービスが萌芽し、 “medical tourism”という言葉が生まれました。

●コストの問題
無保険や低所得のために、米国内での高価な医療を受けられない人が、メキシコ・コスタリカなどで受診(米国)
●医療技術水準の問題
自国の医療水準が周辺国と比べて低いため、ドイツ・スイス・イスラエルなどで受診(ロシア)
●アクセスの問題
高度医療機関への受診が限定されており、また、必要な治療を受けるための待ち時間が長いため、フランスや東欧諸国で受診(イギリス)

医療観光の定義

※「医療観光に携わるコーディネーターガイドライン」(平成24年3月 観光庁国際観光政策課)より

このガイドラインでは、「医療観光」を medical tourismに準じて「医療行為を受ける目的で海外に渡航すること」と定義し、特に治療・審美・健診などの医療行為を目的とした外国人患者の日本への受け入れに重点を置いて考えます。

一般に”medical tourism”は 「医療を受ける目的で国境を越えて他国に行くこと」と位置付けられることが多いようです。

“医療を求めて国境を越える外国人患者”を受け入れることは、「人間一人ひとりに着目し、生存・生活・尊厳に対する広範かつ深刻な脅威から人々を守り、それぞれの持つ豊かな可能性を実現すること」を目指す『人間の安全保障』の理念に適うものであると言えます。自国では受けられない医療を、日本で受けることにより健康を回復し通常の生活を取り戻すことを求めて来る外国人を受け入れることは、我が国にとってより意義が大きいのではないでしょうか?

『人間の安全保障』の理念は、2001年に国連で“人間の安全保障委員会”が設置されたのを機に、国際的なコンセンサスとなりつつあります。

世界最長寿を達成する推進力となった我が国の医療は、国際保健機構(WHO)など多くの国際機関から模範とされています。「観光」の語源が、単なる物見遊山ではなく「国の光を観せる」※であったことに思いを致せば、日本の医療はまさに「国の優れた光」であると言っても過言ではありません。”medical tourism”の直訳によって生じた「医療観光」という用語は多くの批判を浴びていますが、むしろ意を得た前向きなものとして捉え直すことも出来るのかも知れません。

一般には「医療観光」という用語はウェルネスやリラクゼーションを目的とした渡航も含めて使用されることが多いようですが、このガイドラインでは、上記の定義を踏まえて、医療行為(治療・健診・審美)を目的として国境を越えるケースに重点を置いていきます。

沖縄県内の医療資源

再生医療

再生医療とは?
「再生医療」は、“病気や事故などの理由によって失われたからだの組織を再生すること”を目指した医療技術で、患者自身の細胞を摂取し、それを体外で人工的に培養した細胞等を、患者の体内に移植することで、損傷した臓器や組織を再生し、失われた人体機能を回復させる医療です。

現在沖縄県内でできる再生医療は、おへそから採取した脂肪組織の中の幹細胞を体外で培養して数億個まで増やし、症状を改善したい部位に注入することで、その組織や機能の修復を目指す治療です。以下の分野の再生医療ができます。

  1. 美容分野の再生医療
    皮膚のシミ、シワ、たるみと言った肌の加齢性変化に対して、脂肪由来間葉系幹細胞を皮内に注入することによって各種加齢変化(細胞の老化)により弱くなった組織を若返らせることが出来ます。
  2. 関節の再生
    関節腔内に幹細胞を注入し、幹細胞が分泌する各種サイトカインにより慢性炎症を鎮静化します。運動時疼痛を抑えることで関節可動域が拡大し、結果として軟骨の滑走が促され軟骨が再生します。また、理学療法士と連携したリハビリを併用することで生活動作を改善します。
  3. 脳梗塞後遺症の再生
    運動障害や軽度の認知障害と言った脳梗塞の後遺症については、これまで発症から3か月以上たつとリハビリしか治療手段がありませんでした。一定の基準を満たす場合は再生医療による治療が可能。


最新検査

Revolution ACT

脳動脈瘤発見検査及び狭心症の検査

MRIを用いて、脳血管、心臓の血管を写し、脳動脈瘤や狭心症を早期に発見することが出来る検査。

独自の技術により音を発生させないMRI検査が高分解能かつ短時間の撮像が可能です。また、造影剤を用いることなく頭部血管や冠動脈など全身領域の血管撮像を低侵襲で行うことが可能です。

SIGNA Explorer

大腸検査

CTを用いて、大腸内視鏡検査に匹敵し大腸がんや大腸ポリープなどを早期に発見することが出来、内視鏡検査よりはるかに体に対する負担の少ない検査できます。

人工透析

腎不全の末期症状において、低下した腎機能の代わりの役割を果たすのが、透析療法です。腎臓の働きが10%以下になると、血液のろ過が充分に行えず、水分や老廃物のコントロールができなくなってしまいます。透析療法には血液透析、腹膜透析があり、医師の指示に従い透析を行い元気に日常を過ごされている方がたくさんいらっしゃいます。

沖縄も全国的に透析患者が多い地域であり、透析医療施設も多くあります。今後、言葉の問題を解消できれば、この利点を活かして海外の透析患者さんでも安心して県内の透析施設で透析治療を受けて、沖縄旅行を楽しむ事が出来るようになります。
沖縄が国際観光都市と認められるためにも、医療弱者の観光客が安心して訪問できる医療環境が大切です。

上記のような短時間で体に対する負担の少ない目的別の検査は、観光客に適していると思われます。