海外透析患者受入サポート

「言語の壁」や「病院の情報がない」の都合などで来日することを不安に感じている健康弱者の観光客に日本で安心・安全に過ごしていただけるために、サポート事業立ち上げました。その中、特に患者様のニーズが多い人工透析患者へ沖縄県内での透析をサポートするサービスを中心に行っております。中国や台湾の方が沖縄でご旅行の合間に人工透析を行い、より充実した時間を過ごしていただけると幸いです。 常に患者さまに寄り添い、医療に関する手続きや自国とは違う環境に対する不安を出来るだけ取り除いていく。円滑に医療サービスを受けていただくことを目指しております。具体的には透析希望日に合わせて沖縄の受入れ可能な医療機関への打診、受診手続き、医療機関での通訳などをサポート致しております。

SORAアカデミーサポートは、これまでサポートしてきた海外透析患者のアンケート調査から異国で透析を受けるときの不安は、以下の項目が挙げられました。

  1. 言葉が通じない
  2. 透析費用がわからない
  3. 透析できる病院がわからない (2019年度自社調査データ)

1、血液透析患者受け入れ
SORAアカデミーサポートは、旅行目的で血液透析が必要とする海外の透析患者の受入れをサポート致しております。
沖縄など日本各地域の受入れ病院の手配、受入れための現地病院で使用されているダイアライザーの確認、透析速度、血液抗凝固剤であるヘパリンの使用量などの医療情報の提供について、現地の病院へ確認するサポート、通訳の派遣などを提供します。
2、腹膜透析患者受け入れ
海外の腹膜透析患者さんが、日本(沖縄を含む)に旅行する場合、海外で発行された処方箋が日本で通用しないために、透析液を持参する必要があります。一日で使用する透析液は約8㎏で5日間旅行する場合には約40㎏の透析液を持参しなければなりません。。これは旅行の荷物とは別に必要な荷物となるため、腹膜透析患者にとって大変な負担となっています。平成30年より、腹膜透析患者さんの負担を軽減するために、腹膜透析患者さんでも身軽に旅行する方法を考案し、現在実行中です。その方法は、「①旅行日程が決まり、事前にSORAアカデミーサポートに連絡する。②SORAアカデミーサポートは、患者が使用しsている透析液の情報を取得する。③その情報を受入れ病院と医薬品を提供する医薬商社に連絡し、受入れ準備作業に入る。④患者が沖縄に到着した日に、受入れ病院で受診し、透析液を処方してもらう。⑤同時に、その処方箋は、医薬品商社に提供し、その後、患者が宿泊するホテルに透析液を配達する。」という三社連携の取組みである。この連携で海外の患者が数十㎏の透析液を持参せずに身軽に沖縄観光を楽しむことが出来るようになります。

ホテルで透析液を受け取り、サインする海外腹膜透析患者

ホテルで透析液を受け取り、サインする海外腹膜透析患者

海外人工透析患者受入れサポートの流れ

1.お問い合わせ

自国の主治医とよく相談の上、沖縄で透析を受けて旅行に問題ないと確認が取れましたら、沖縄に到着の日程、透析を受ける希望日時をメール等SORAアカデミーサポートまでお問い合わせ下さい。

主治医と相談


2.病院側との日程調整

受診希望者のご要望に合わせて、県内の受入れ可能な病院と日程調整を行い、もしくは、時間の変更などを提案し再度調整する。

病院側との日程調整


3.病院や日程の確定のご連絡

受入れ病院の日程が確定しましたら、患者さまにお知らせする。同時に、提供する必要な書類をご案内します。

病院や日程の確定のご連絡


4.透析当日

必要な書類のすべての原本を持参して、予約の時間までに、病院に到着するようにしてください。受付、透析費用の前払いなどの手続きを進め、医療スタッフにより透析室へご案内されます。

透析当日


5.透析中のサポート

必要に応じて受付から透析完了まで医療通訳を派遣することも可能です。通訳が必要ない場合においても透析中に医療スタッフとのコミュニケーションを電話通訳などでサポートいたします。

透析中のサポート


6.サポート完了

透析治療の診断書が必要な患者様は、事前確認を行い、受入れ医療機関に準備させるなどのサポートも行っております。透析が無事に終了することが確認できましたらサポート完了とします。

サポート完了


血液透析・腹膜透析の透析サポートの実績

透析患者であっても健常者と同様に社会生活を送ってほしい、海外旅行も一緒に行きたい!その家族思いの優しさ、透析患者本人の強さ、私たちの支援活動の原動力になっています。

● 2016~2019年の受入れ実績(106名)

2016年より県内増えつつの台湾透析患者の受入れサポートを開始、受入れ病院の確認、患者の透析情報の提供に台湾との医療機関のやり取り、透析当日の通訳など、様々な活動を展開しています。

海外透析患者の中には、沖縄で息子のリゾートウエディングに参加したいから、沖縄で透析が必要!
透析患者であるお母さんと一緒に沖縄家族旅行を実現したい!
娘の元気を取り戻すためにリフレッシュをしたい・・・
その家族の思いを実現お手伝いとして、2016年より県内増えつつの台湾透析患者の受入れサポートを開始、受入れ病院の確認、患者の透析情報の提供に台湾との医療機関のやり取り、透析当日の通訳など、様々な活動を展開しています。

● 2016年より海外の医師、看護師同行の透析患者旅行団体のサポートが開始

台湾大学附属病院新竹分院の透析患者と医療スタッフの団体が来県 豊見城市宜保市長による歓迎式(2016年10月 那覇空港)

豊見城市長により台湾の透析患者ご一行へ記念品贈呈(左:台湾大学附属病院腎臓科専門医)

台湾の新聞にも報道された沖縄での透析旅行

● 2018年より医療機関と共同で「安全・安心な受入れた体制構築」整備がスタート

とよみ生協病院で透析を受ける台湾透析患者。院長や看護師長及び中国語できる看護師による透析受入れチームを形成

医療通訳など必要な患者にサポートを提供し、より安全・安心な体制強化を図る。(左:医療通訳士)

院内整備で制作した指さし会話ボードも活用しながら、海外透析患者とコミュニケーションを図る

● 受入れ医療機関の拡大

2018年より 大浜第一病院が海外透析患者受入れ開始しました。
透析終了後の透析患者及びご家族と医療スタッフ(右1:医療中国語を受講している宮城看護師)

2019年沖縄第一病院の受入れが開始(県内3件目の受入れ病院)

沖縄第一病院の海外透析患者受入れチーム(医師、看護師、技師)

透析受入れ連携病院の紹介

とよみ生協病院

〒901-0293 沖縄県豊見城市字真玉橋593-1

透析ベッド数:90床

http://www.toyomiseikyou.okinawa/

沖縄第一病院

〒901-1111 沖縄県島尻郡南風原町字兼城642-1

透析ベッド数:120床

https://www.odh.or.jp/

大浜第一病院

〒900-0005 沖縄県那覇市天久1000番地

https://omotokai.or.jp/ohama1/